訪問介護員のお仕事奮闘日記

仕事を通して感じたことや学んだこと、日々の出来事などを書いていきます。

介護職に就く人が受ける暴力・暴言

介護職の人材紹介サービス「介護のお仕事」を展開するウェルクスによると、介護職についている人が、利用者から暴力・暴言を「受けたことがある」と回答したのが98%となっていて、「受けたことがない」と回答したのがたった2%となったのだそうです。

川崎の老人ホームでの転落殺人事件や相模原での事件など、とかく介護職についている人の話題が多くはなってきていますが、介護する現場においては、介護する側、される側にそれぞれの悩みや苦悩があるんですよね。

介護の現場は、仕事の大変さや辛さに関わらず、とても安い賃金しか貰えませんし、その環境だって、残業代も、休日手当もつかないことなんて当たり前なくらいなのです。

しかしながら、介護職というものは、これからもっともっと必要になってくる職でもありますし、国が本気になって考えていかなければならない問題です。

順風満帆に人生を生きてきたところ、突然親の介護が必要となり、職を諦めなければならなくなったり、介護を頼もうにも施設の費用が高くて、どうしようもなくなるなんてことは現実問題として、私たちの身の回りで起こっているのです。

けっして、人事ではなく、もっともっと社会全体が介護について真剣に考えなければbなりません。

今の仕事続けたくないという介護職が約43%

介護現場で働く人のうち、「現在の仕事を続けたくない」と考えている人が約43%もいるそうで、その多くの人たちが賃金の低さに不満があるのだそうです。

この調査は介護職員などでつくる労働組合「日本介護クラフトユニオン」が、介護職で働いている1795人から回答を得たのだそうですが、やはり仕事の大変さの割に、介護職の賃金は安いですし、社会的な地位もまだまだ低いように感じています。

公益財団法人「介護労働安定センター」の15年度の調査では、2014年10月からの1年間に全国の介護職員の16.5%が仕事を辞めたという報告もありますし、介護のニーズは高いにも関わらず、人材の不足は深刻になってきています。

事業所管理者を除く介護職員約3万8千人の所定内賃金は、平均21万7753円と前年度より約2千円増えたとはいえ、まだまだ充分な金銭とはいえませんので、これから老齢化が進んでいく日本なのですから、国がもっとしっかりとした対策を撃ちださなければなりませんね。

 

保育士6千円・介護職1万円

保育士と介護職員の賃金を来年度から引き上げる方針が表明されましたね。

平均月額で、保育士は約6千円、介護職員は約1万円の上げ幅を想定しているとのことですが、 1億総活躍社会という割には、とってつけたような引き上げですね・・・。

経験のある保育士であれば、さらに上乗せされて最大数万円程度賃上げとするとのことですが、一体どのように賃上げするつもりなのでしょうかね??

他産業との賃金差がなくなるよう処遇改善を行うとのことですが、他の同じ程度では人は集まりませんよ。

保育士と介護士が圧倒的に足りていない状況を理解しているのでしょうかね?

はっきり言って、保育士や介護士というのは楽な職業ではありません。
他の業種と同じ程度の賃金では、目指す人なんていないでしょうね。

特に介護においては、親の介護のために職場を離れなければならない人々がたくさんいることを理解っているのでしょうかね?

もしも、介護される人よりも介護師の人数のほうが多ければ、辞めざるを得ない仕事を辞めなくても済む社会になるのではないでしょうかね?

それこそ、1億総活躍社会となるのではないでしょうかね?

たった6千円ぽっち、1万円ぽっちをあげたくらいで、世の中が変わるとでも思っているのでしょうかね?

お金は現状のままでもいいので、もっとしっかりと全ての人を見据えた改革をうち出して欲しいものです。

これじゃ、「お金だけ与えておけばいい」というようなレベルの話ですよ。
もし、お金だけで済ませようとしているのであれば、10万円クラスのアップでなければ何も変わりませんよ。

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