タオルを洗うとき、「もっとふわふわにしたいから、柔軟剤を少し多めに入れよう」って思いますよね。
でも、タオルについては柔軟剤を増やすことが、そのまま仕上がりの向上につながるとは限らないようで、花王は、柔軟仕上げ剤を適量以上で使い続けると、成分が衣類に蓄積して水をはじくようになり、吸水性が低下することがあると説明しています。
さらに、タオルや下着が水や汗を吸わなくなったと感じた場合、しばらく柔軟仕上げ剤を使わずに洗濯するほうがいいようですよ。

柔軟剤って、単純に繊維へ水分を与えて柔らかくしているわけではないようで、柔軟仕上げ剤の主成分である陽イオン系界面活性剤が繊維表面に吸着すると、繊維同士の滑りがよくなり、摩擦抵抗が減るのだそうで、その結果、洗濯物がふんわりとなめらかに仕上がるのだとか。
その一方で、この成分が適量を超えて繊維に蓄積すると、水になじみにくくなって吸水性が悪くなることがあるのだそうで、「柔らかくする」という目的には役立つ柔軟剤でも、入れれば入れるほどタオルに都合がいいというわけではなさそう。
「ふわふわ」と「よく吸う」は別の性能
タオルの場合、仕上がりを考えるときに「触ったときの柔らかさ」を考えがち。
バスタオルなら体を拭くため、汗拭きタオルなら汗を吸い取るために使うわけですが、見た目や手触りがふんわりしていても、水を吸いにくくなれば、タオルとして重要な機能を果たしていないことなります。
そのため、柔軟剤を使うかどうかよりも、まず表示された使用量を超えて増やさないことがポイントになるようで、吸水性の低下が気になる場合、柔軟仕上げ剤をいったん使わず、回復したら洗濯物の量に応じた使用量の目安に戻すのがいいとのこと。
メーカーによって製品の処方や使用量は異なるので、ここは使っている柔軟剤を確認しておきたいところ。
たとえばライオンの「しわスッキリソフラン」は、水30L・洗濯物1.5kgに対して10mlを使用量の目安としており、タオルなどにも使える「優れた吸水性」が特徴となっていて、同じライオン製品でも「ふんわりソフラン」は、水30L・洗濯物1.5kgに対して7mlが目安になっています。
なので「柔軟剤は○ml入れればいい」と商品をまたいで決めるのではなく、使っている製品の表示を見る必要があるんです。
すでにタオルが水を吸わなくなったら?
「最近、タオルが水を弾くようになった」「汗を拭いても吸い取ってくれない」という状態なら、柔軟剤の量をさらに増やすのではなく、一度使い方を見直すほうがいいかも。
花王は、柔軟仕上げ剤の使いすぎによって吸水性が低下した場合、しばらく柔軟仕上げ剤を使わずに洗濯する方法を案内していて、余分についた柔軟仕上げ剤は洗剤で落とせるとし、吸水性が回復したら、再び適量を使うという考え方のようです。
ふわふわにしたいなら、柔軟剤を増やす以外にも方法がある
タオルをふんわり仕上げたい場合、柔軟剤の量だけで調整するだけではなさそうで、花王は「ハミング 素肌おもい」について、適正な使用量で使うことに加え、脱水後すぐにタオルを取り出し、バサバサと振りさばいてパイルを立ち上げてから干す方法を紹介しています。
柔軟剤を増量する以外にも、干す前の扱いでふんわり感を狙えるわけですね。
また、厚手のタオルなどは重なった部分を少なくして干すことも重要で、空気の通り道を増やす干し方として、バスタオルなどに「じゃばら干し」などがあります。
柔軟剤を使う場合も、まずは製品に表示された量を守り、そのうえで、脱水後に早めに取り出してパイルを立てるなど、洗濯後の扱いを工夫するほうが、吸水性を犠牲にせずふんわり感を狙いやすくなります。
タオルは「柔らかさ」だけで柔軟剤の量を決めない
タオルをふわふわにしたいからといって、柔軟剤を多く入れ続けるのは、あまりいい方法ではありません。
メーカーが明確に注意しているのは、適量以上の使用を続けた場合に成分が蓄積し、吸水性が低下するケース。
特に汗拭きタオルやバスタオルでは、「触ったときにふわふわか」だけでなく、「水や汗をきちんと吸ってくれるか」が一番重要ですし、柔軟剤を入れすぎないようにしたほうがいいかも。

