訪問介護員のお仕事奮闘日記

仕事を通して感じたことや学んだこと、日々の出来事などを書いていきます。

介護士不足が深刻化

ニッソーネットの発表した「介護人材の採用と活用に関する調査」の結果によれば、介護職員の数が「不足している(大変+やや)」と回答した事業所は、 3年連続で80%を超え、そのうち「大変不足している」と回答した事業所は24.9%と、過去最高を記録したのだそうです。

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この調査を開始した2013年(9.5%)から15.4ptも上昇するなど、人材不足は深刻な状況になっているようで、介護職員が不足している原因としては「採用活動をしても人数が集まらない」(74.0%)が圧倒的多数となったようです。

まぁ、この採用活動しても人が集まらないというのは、介護に限らず、多くの職種にも関係することですよね。

 

また、外国人労働者の受け入れ状況についての質問では、「すでに受入れている」(23.4%)と「今後受入れを予定している」(17.0%)がそれぞれ過去最高値となり、「全く検討していない」(25.2%)は過去最低値を記録したのだそうで、外国人介護士の出身国については「フィリピン」(62.2%)、「ベトナム」(38.1%)、「中国」(26.5%)が多く、特にベトナムは前年比20.1ptの大幅増となったようです。

 

とはいえ、外国人介護士に対する【入居者】【入居者の家族】【職員】のそれぞれの反応を聞いたところ、「(とても+まあまあ)好意的」の割合が高かった順に、「入居者」(68.1%)、「家族」(60.1%)、「職員」(59.3%)という結果に。

入居者自身が家族や職員よりも外国人介護士に対して好意的で、抵抗感が低い傾向にあるようで、これは実際に接してもらってはじめてわかることであって、言葉だけではどうしても否定的になってしまう日本人が多いのでしょうね。

介護職非従事者の意識調査

日本の介護業界の就業人口を増やすためのプロジェクト[HELPMAN JAPAN]が、介護業界で働いていない人たちの、介護職に対する意識を明らかにする調査によれば、介護職非従事者が、就業をためらう主な理由として「体力的にきつい仕事の多い業界だと思うから」というのが49.8%、「精神的にきつい仕事の多い業界だと思うから」というのが41.8%となったのだそうです。

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介護

とはいえ、介護業界の働く環境は、実態に反しネガティブなイメージが定着しているのだそうで、テレビのニュースでの情報とは裏腹に、業界全体の離職率は産業全体と大きく変わらないのだそうで、約4割の事業所は1年以内の離職率が10%未満なのだそうで、これは、情報を提供するメディアの報道の仕方に問題があるようですね。

 

まぁ、楽な仕事とは言えませんが、それはどのような仕事であっても同じことですし、間違ったイメージだけで、介護が仕事として選ばれないのはもったいないことではありますよね。

 

 

腰痛が原因離職

介護現場で働く人を対象にした腰痛に関する調査によれば、介護現場で働く職員の46%の人が「腰痛」が原因で離職を考えたことがあるのだそうですよ。

腰痛

仕事柄、腰に来る作業が多いので、これは驚くべき数字ではありませんが、その一方で介護施設・介護事業所の腰痛対策は82%が未実施という結果となったのだそうです。

また、その中で、介護施設・介護事業所側が実施している腰痛対策として一番多かったのは「予防運動」となっているのだそうで、腰痛予防のためのストレッチや体操をしているのだそうですよ。

その他では「福利厚生」の一部として、腰痛ベルトの配布や腰痛に関わる費用の支給ということのようで、まぁ、これぐらいしかなかなか思いつきませんよね。

国は、腰痛予防として、人力による抱え上げは避けるよう求める指針を出していますが、現場ではなかなか減らすことは難しいですよね・・・。