訪問介護員のお仕事奮闘日記

仕事を通して感じたことや学んだこと、日々の出来事などを書いていきます。

介護福祉士を目指す学生に毎月5万円

国は色々と錯誤しているようですが、この分野はなかなか苦戦していますね。

勤続10年以上の介護福祉士に対して公費(国・地方)1000億円と同額の介護保険料を投じ、月額平均8万円上げるようですが、これってしっかりとした見通しが立っているのでしょうかね?

これまでも大風呂敷を広げる割に、その実態、中身のない施策で、なおかつその効果検証すらしないような政府ですから、あまり期待はできませんね。

修学資金貸し付け制度

入学する際に20万円、通学期間中に毎月5万円、卒業する際に20万円(就職準備金)を受けられる。

他の業界に就職すると返済しなければならないが、国家資格を取って現場で5年以上働けば全く返さなくてよい。

詳細の説明は各都道府県の社会福祉協議会などが担っている。

介護職に就く人が受ける暴力・暴言

介護職の人材紹介サービス「介護のお仕事」を展開するウェルクスによると、介護職についている人が、利用者から暴力・暴言を「受けたことがある」と回答したのが98%となっていて、「受けたことがない」と回答したのがたった2%となったのだそうです。

川崎の老人ホームでの転落殺人事件や相模原での事件など、とかく介護職についている人の話題が多くはなってきていますが、介護する現場においては、介護する側、される側にそれぞれの悩みや苦悩があるんですよね。

介護の現場は、仕事の大変さや辛さに関わらず、とても安い賃金しか貰えませんし、その環境だって、残業代も、休日手当もつかないことなんて当たり前なくらいなのです。

しかしながら、介護職というものは、これからもっともっと必要になってくる職でもありますし、国が本気になって考えていかなければならない問題です。

順風満帆に人生を生きてきたところ、突然親の介護が必要となり、職を諦めなければならなくなったり、介護を頼もうにも施設の費用が高くて、どうしようもなくなるなんてことは現実問題として、私たちの身の回りで起こっているのです。

けっして、人事ではなく、もっともっと社会全体が介護について真剣に考えなければbなりません。

今の仕事続けたくないという介護職が約43%

介護現場で働く人のうち、「現在の仕事を続けたくない」と考えている人が約43%もいるそうで、その多くの人たちが賃金の低さに不満があるのだそうです。

この調査は介護職員などでつくる労働組合「日本介護クラフトユニオン」が、介護職で働いている1795人から回答を得たのだそうですが、やはり仕事の大変さの割に、介護職の賃金は安いですし、社会的な地位もまだまだ低いように感じています。

公益財団法人「介護労働安定センター」の15年度の調査では、2014年10月からの1年間に全国の介護職員の16.5%が仕事を辞めたという報告もありますし、介護のニーズは高いにも関わらず、人材の不足は深刻になってきています。

事業所管理者を除く介護職員約3万8千人の所定内賃金は、平均21万7753円と前年度より約2千円増えたとはいえ、まだまだ充分な金銭とはいえませんので、これから老齢化が進んでいく日本なのですから、国がもっとしっかりとした対策を撃ちださなければなりませんね。